インド イスラーム文化, 芸術

1年前の今日、突然に友達が30代という若さで亡くなってしまった。まだ数ヶ月しか経っていない気分。人の命って、いつ終わるかわからない。

インドで過ごした3年半で、人を心の底から憎んだこともある。金と名誉のためならヒトは時に他者を裏切り、「良い人」の仮面を被り、罪をなすりつけ、のうのうと生きていく。家族だろうが友達だろうが平気で裏切る。それは、世界中で、今でも毎日のように目の前でもネット上でも起きている。

正直さと誠実さだけでは生きていかれないんだという現実を27歳の私にインドは教えてくれた。

それでも人を信じていこうとする自分の本質との狭間で、タゴールの詩や唄や、ルーミーの詩、イスラームの古典舞踊、古典音楽、美しい工芸品に励まされた。

そして、その亡くなった友達をはじめ、数名の、無条件に信頼できる人にも出会えた。そんな良い人達を見てると、泥沼の中から咲く蓮を見ているようだった。強くて、優しかった。人から誤解されることや嫌われることを恐れずに生きることを教えてくれた。

どん底の経験ほど貴重なものはないと思ってる。

人にどう見られるかなんて気にしてたら、本当にやりたいことなんてできない。ヒトは身勝手にあなたのことをその人が見たいように、捉えたいように捉えるから。あなたをよく知らない人にあなたのことをどうこうジャッジする権利なんてない。

霊魂は不滅でも肉体は有限。

またいつかコルカタで「恵姉さん元気?」と彼女ははにかみながら、綺麗なベンガル語で出迎えてくれる、と考えていたけど、もうそれはないんだね。あなたの死亡解剖結果もみたよ。でも、私たちは色んな意味で納得できてない。

とはいえ、もう今からは何もできない。アレコレと考えを巡らせることはもうやめてる。

改めて、心身の健康の大切さを痛感してる。

夢半ばで逝き後悔したくない。

あなたに、そして何より自分自身に恥じない生き方をしようと思ってるよ。

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