このJerusalemの文字入りのキャンドルは、もう20年前にイスラエルの友達にもらったもの。20年も戸棚の中で眠っていた。アラブやイスラムを15歳にして否定し、憎んでいた彼女はユダヤ人。15歳の私にはよくわからないことだった。彼女も、だね、きっと。
いつも眺めてはいたけど、ようやく点けるときが来たみたいだよ。ようやくね。今、みたいなんだ。20年もかかったよ。
私の祭壇に、宗教はないんだ。あなたがくれたキャンドルのそばには、コーランがある。愛があるだけなんだ。
Limore, 元気にしてるかな?
———–
魂と魂とのつながりに
引き寄せられたら そこにとび込みなさい
楽器のように自分を響かせてみなさい
あなたのなかの
小さな「私」を消して
溢れてくるいのちの流れに身を委ねなさい
そのとき街を歩けば歩く歓びが
ざわめきのなかにあればざわめきになりきる歓びが
こみあげてくるのね
今が歓びに塗られると
昨日までのすべてが 明日からのすべてが
歓びに入れかわるのね
冷たい視線をうけても気にしない
恥さらしと言われたっていいじゃない
情熱を感じたらワインのように飲み干すのよ
抱きしめてもらいたかったら
魂と魂の輪のなかに坐って
両眼を閉じ 心の眼を開き 静かに腕を広げるの
飢えた狼のような心を解き放ち
あなたのなかに満ちてくる
羊飼いの無私の愛を感じることね
夜 恋人たちは求め合わなくても
ご馳走に口をつけなくてもいいの
愛する人の唇をいつでも味わうことができるんだからね
あのひと女が去ってしまった 彼が消えてしまった
なんてもう嘆かなくてもいい
十回でも二十回でも愛する人は帰ってくるのだからね
なにも心配することはないのよ
恐れが引きよせる思考から抜け出せばいいの
これまでの「私」を脱ぎ捨てるだけでいいの
さあ あなたが決めるのね
自分でつくりあげた牢獄の中にいるのか 出ていくのか
扉は大きく開いているのだからね!
詩人ルーミー
