2000年に福田歓一が講演した内容をまとめた本。2021年の今読んでみて、日本という国の根本的な問題点は全く解決されていないことを考えさせられた。

政治思想、政治、国会制度も、条約も法律も、何でも基本的には我々「ピープル」が作り出している。
そう、今のこの精神も教育も金融も貧しい現実の責任は政治に求めるべきだ。
で、その政治を作り出してるのは間違いなく我々ピープルなんだな。
そこに言い訳はきかない。
丸山眞男が説いたように、社会過程と自然過程はハッキリ区別をつけるべきだ。
既成事実容認という日本人の悪い癖に自らが気づくべきだ。
考える力をつけないといけない。誰かに考えさせるのではなく、自分で考える。
難しい政策を考える必要はなくて、自分がどう生きたいのか、1人の人間として、有限の時間をどう幸せに生きたいのかを真剣に考えたら、無関心でいることはなくなるだろう。